アジャンター石窟寺院
Ajanta 2015.1.9

[ NEXT ] [ HOME ]   


 

アライバル・ビザについて

 2015年1月9日 インド・ムンバイに向けて一人旅の出発予定です。ムンバイ空港でアライバル・ビザを取得する予定でしたが、出発の5日前にNET検索で次の情報を入手しました。
 ・在インド日本国大使館の情報によると、「インドのアライバルビザが、2014年12月26日をもって終了する」
 ・別のサイト いい旅インド では、「アライバルビザは2015年1月26日までは有効で、2015年1月27日に完全に停止する」
 ビザはオンラインでも申請できますが、5日前ではもう間に合いません。2ちゃんねる掲示板の書き込みやANAに問い合わせした結果より、1月26日までは取得可能と判断し決行することにしました。結果としてアライバル・ビザを問題なく取得することができました。現在、どのような状況になっているかは、信頼のおける情報筋に確認願います。

 
インド・ムンバイへ出発

 1月9日 10:10 関西空港を出発し、香港、デリーを経由して、翌1:30 ムンバイ空港に到着しました。ここで問題のアライバル・ビザの取得です。入国手続きカウンター近くで「Tourist Visa on Arrival」と書かれた場所を見つけ、ビザ申請を申し出ると、係員のおじさんから申請用紙を手渡されました。申請用紙にはパスポート情報、フライトNo、旅行目的、インドでの滞在先(ホテル名)等、書くところがいっぱいあり、意味不明な部分もありましたが、適当に埋めました。申請用紙と一緒に事前に用意していたパスポートサイズの写真と現金60US$を係員に渡しました。旅行の目的等、何点か質問がありましたが、特に問題なくビザを取得できました。申請処理には1時間ほどかかりました。ターンテーブルの荷物を受け取り、入国審査を通過したのは午前3時頃でした。



ANAビジネスクラス機内食
美味しかったです



 香港空港乗り継ぎ

エア・インディアのデスク


エアインディア ビジネスクラス


 機内食はカレー CAはフレンドリーでサービス満点


アウランガーバードへの国内線

 アジャンター、エローラ遺跡のあるアウランガーバードへは5:15発のJet Airways(10,550円)を予約していました。ドメスティック窓口でチェックインのあと、ムンバイの国内線ターミナルは国際線から4kmほど離れており、無料のバスで移動します。ムンバイ到着から国内線出発まで5時間の乗り継ぎ時間がありましたが、飛行機到着の遅れ、ビザ申請、入国処理、国内線発券処理、国内線ターミナルまでの移動時間を考慮すると、ちょうどいいくらいの時間でした。2〜3時間では無理でしょう。
 5:15 Jet Airways機はムンバイを離陸し、6:20 朝焼けのなか、アウランガーバード空港に到着しました。関空出発から計4本の乗り継ぎでヘトヘトでした。空港ターミナルの出たところのATMでルピーを引き出し、タクシーに乗り込みました。

タクシー チャーター

 ホテルに向かうため空港からタクシーに乗りましたが、ドライバーよりアジャンターとエローラに行くためチャーターするよう勧誘にあいました。事前に料金提示があり、交渉した結果、2日間で5,000ルピーでした。チャーターしたおかげでアジャンターとエローラを効率的にまわれました。ドライバーのスダカラ氏はフレンドリーで、美味しいレストランにも連れて行ってくれて、こちらの申し入れに丁寧に対応してくれました。
 しかし後から考えると2日間で5,000ルピーは高いと思います。疲れていたのと、インドに到着したばかりで相場が分からず、交渉が甘かった感があります。勧誘もかなりしつこく、依頼する気がないのなら、毅然とした態度で断ることが必要と思います。


◆ アジャンター石窟寺院

 アジャンター石窟寺院はアウランガーバード北西104kmのワーグラー渓谷沿いにあり、大小30の石窟で構成される古代の仏教石窟寺院群です。1819年、イギリス人士官ジョン・スミスにより、虎狩りの最中に偶然発見されました。造営時期は前期(紀元前1世紀〜紀元後2世紀)と後期(5世紀中頃〜7世紀)に分かれ、特に仏教絵画の源流といえる素晴らしい壁画は後期窟に集中しています。石窟の種類は2種類あり、石窟内に僧院を造ったヴィハーラ窟と、仏塔(ストゥーパ)のあるチャイティヤ窟があります。1983年にはユネスコ世界遺産に登録されました。

 7:30 チャーターしたタクシーはホテルに向かうことなくアウランガーバードを出発し、チャーイ休憩をはさんで、9:30 アジャンターの駐車場に到着しました。所要片道2時間でした。駐車場でドライバーを待たし、1人アジャンター観光に向かいます。重たいキャリーバッグはタクシーに置いておくしかなく、貴重品は入れていないにしても少し不安でしたが、問題は無かったです。観光所要時間は2時間30分でした。じっくり見るには半日程度必要と思います。
 1月だというのに日中は夏のような暑さで、薄手のシャツ1枚でOKです。水分補給に水は必携です。観光には涼しい朝がお勧めです。



土産物屋通りを抜けてシャトルバスに乗る



  チケット売り場



アジャンターの地図



  籠のサービス


アジャンター石窟寺院
アジャンター石窟寺院全景


アジャンター石窟寺院
第1窟入口
最初にある第1窟がアジャンターで最高の見所


アジャンター石窟寺院
 第1窟内部
 見事な壁画と装飾が残る


 アジャンター石窟寺院
第1窟内部
石窟内に僧院を造ったヴィハーラ窟。修行僧はここで生活しながら瞑想した


アジャンター石窟寺院
第1窟 ブッダ像を祀る本堂
仏像の手の形(印相)は転法輪印の形で、サルナートでの初説法(初転法輪)を現している


アジャンター石窟寺院
第1窟 蓮華手菩薩
アジャンターの最高傑作。法隆寺金堂の菩薩像のルーツとされる

アジャンター石窟寺院
 第1窟 金剛手菩薩

アジャンター石窟寺院
 第1窟マハージャナカ本生図
ブッダの前世ジャナカ王は王宮の生活を捨て苦行の道を決意する


アジャンター石窟寺院
 第1窟
左:潅水をうけるマハージャナカ王  右:蓮華手菩薩


第2窟 本堂
転法輪印の印相をしている


 
 第2窟
 細かい装飾と壁画



第4窟


アジャンター石窟寺院
第4窟
 アジャンター最大のヴィハーラ窟。未完成


 第4窟



第4窟



第4窟

 右手を外に向けて垂れる印相は人々の願いを聞きとどけ成就させる与願印を示す


6窟の仏像
 アジャンターで唯一の2階建構造


第7窟



 第7窟



第9窟
仏塔(ストゥーパ)のあるチャイティヤ窟



 第10窟 仏塔のあるチャイティヤ窟。発見者ジョン・スミス氏の落書きが残る



 第10窟 鮮やかな壁画



 第16窟



第17窟
 第1窟と並んでアジャンターの見所


第17窟 本堂



第17窟 六牙白象本生
ブッダの前世が6本の牙を持つ白象だったときの物語



 第17窟 詳細な壁画



 第17窟 壁画



第19窟 入口



 第20窟



 第19窟 仏像と一体化した仏塔を持つチャイティヤ窟



 第24窟 未完成



第19窟



第26窟

 仏塔(ストゥーパ)のある豪華なチャイティヤ窟。天井には石の梁が張り巡らされ繊細な彫刻が施されている



第26窟 回廊の彫刻



 菩提樹の下で降魔成道を成し遂げたブッダが表現されている



第26窟 涅槃象



外から見たアジャンタ遺跡


アウランガーバードでの両替

 両替についてはクレジットカードが使える24時間対応のATMが空港やホテル近くにあり、インド・ルピーをキャッシングで引き出すことができました。今回インド旅行中にATMで引き出した平均レートは、手数料含め1ルピー=1.98円でした。

 

レストラン Kream N Krunch

 アウランガーバードの大通りのJalna Road沿いにあり、エアコンが効いたモダンな店内。インド料理の他、パスタ、ピザ等のコンチネンタル料理が楽しめます。昼食時にタクシードライバーに連れてきてもらいました。
 ペンネ・アラビアータ(200ルピー)をオーダーしましたが、日本で食べるのと変わらないくらい美味しかったです。ビール(150ルピー)もギンギンに冷えていました。

 
Hotel Shagun Executive

 アウランガーバードのホテル。バスステーションから500mの立地。ダブルベッドにTV、シャワー、トイレ、エアコン装備。シャンプー、石鹸、トイレットペーパーも付いてました。ホテル予約サイトで予約し、1泊1,600ルピー+17.42%(TAX)。


 j[ NEXT ] [ HOME ]