アンコール遺跡・その他 V
2005.7.30〜8.3  

ロリュオス遺跡群

 802年にジャヤヴァルマン2世はジャワから独立を宣言し、続くインドラヴァルマン1世によってここハリハラーラヤ(ロリュオス)に都城が築かれました。主な遺跡にバコン、プリア・コー、ロレイ等があります。シェムリアップより国道6号線を東南に13kmほど行った位置にあり、バイクタクシーだと約30分かかりました。バイクタクシーでロリュオスへ行く場合、7US$/1日+3US$の追加料金が必要でした。

バコン(Bakong)

 881年にインドラヴァルマン1世によって建立されたヒンドゥー教寺院です。最初に建設された大型のピラミッド型寺院で、環濠と三重の周壁に囲まれ、五層基壇のピラミッド構造の上に砂岩作りの中央祠堂があります。五層基壇の周囲には8基のレンガ作りの塔堂が配されています。


バコン西側
左はレンガの塔堂


ヨニ(女性器の象徴)
右側のでっぱりが北の方角を指す。通常はリンガ(男根の象徴)が上に乗っているが失われている。


プリア・コー
(Preah Ko)

 879年にインドラヴァルマン1世によって建立されたヒンドゥー教寺院です。プリア・コーは「聖なる牛」を意味します。遺跡は修復中でした。


プリア・コー


ロレイ
(Lolei)

 893年にヤショーヴァルマン1世によって建立されたヒンドゥー教寺院です。人口の巨大貯水池であるインドラタターカの中に基壇部を築き、その上に寺院を建てたもの。現在、水は枯れていますが、当時は巨大貯水池に浮かぶ島であり、東側の階段は船着場でした。
 遺跡の隣には仏教寺院があり、遺跡を中心に集落になっています。遺跡を降りたところでは修行僧などがすごしていて、かつての貯水池跡にはのどかな田園風景が広がっています。


プノン・バケン
(Phnom Bakheng)

 9世紀末、ヤショーヴァルマン1世はロリュオスよりアンコール地域のヤショダラプラへと都城を移しました。ヤショダラプラは1辺4km四方の広大な都城で、二重の土塁と環濠に囲まれていました。高さ65mのプノン・バケン山はその中心に位置し、須弥山を象徴していました。
 プノン・バケン遺跡は9世紀末にヤショーヴァルマン1世によってプノン・バケン山頂上に建立されたヒンドゥー教寺院で、六層基壇のピラミッド構造の上に中央祠堂と4基の副祠堂を持ちます。

 プノン・バケンは雄大なサンセットが見られる名所です。1日目、2日目ともに夕方は激しい雨が降ったのでプノン・バケンには行けず、3日目はサンライズを見ることにしました。朝5時半にプノン・バケンのふもとに到着し、真っ暗ななかゴツゴツした急な参道を登るとプノン・バケン遺跡がありました。残念ながら曇っていたため期待していたサンライズは見れませんでした。遺跡からは360度のパノラマが見わたせます。


プノン・バケン


プノン・クロム
(Phnom Krom)

 トンレサップ湖近くにある高さ140mの山がプノン・クロム山です。サンセットが美しいことで有名です。バイクタクシーでシェムリアップ川沿いを走り、ひたすら湿地帯の平原が続くなか、やがてプノン・クロム山が見えてきます。シェムリアップより約30分、夕方5時過ぎに到着しました。ドライバーを下に待たせ、整備された石段から登山道は始まります。山頂まで30分足らずでした。

 プノン・クロム遺跡は9世紀末にヤショーヴァルマン1世によって建立されたヒンドゥー教寺院です。プノン・クロム山頂上にあり、現代の仏教寺院を越したところにひっそりと建っています。山頂からの眺めは雄大です。残念ながら曇っていたため望んでいたサンセットは見れませんでした。向こうからぶ厚い雨雲が近づいてくるのが見えます。案の定、下山中に激しいスコールに見舞われました。激しい雨が降るなかバイクタクシーでシェムリアップに帰る道のりは辛いものがありました。舗装されていないドロ道をビュンビュン飛ばし、事故らないかヒヤヒヤもんでした。シェムリアップに入ると道路は完全に水没し泥流と化していました。


遠くにトンレサップ湖が見える。
雨季も本番になるとこの辺りも水没する。


プノン・クロムへの道沿いに建つ家
 


プノンクロム遺跡


プノン・クロム山頂からの眺め


 

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