アンコール・トム
Angkor Thom 2005.7.30

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 都城アンコール・トム(Angkor Thom)は「大きな都市」を意味し、ジャヤヴァルマン7世によってチャンパを駆逐した後、12世紀後半に造営されました。一辺3kmの正方形を成しており、幅113mの環濠と高さ8mの城壁で囲まれ、5つの城門(北大門、南大門、西大門、勝利の門、死者の門)を持ちます。最盛期には10万人以上が暮らしていたそうです。アンコール・ワットよりバイクタクシーで10分少々で着きました。


アンコール・トム
アンコール・トム 南大門
神々と阿修羅の像は乳海攪拌を表現したもの

アンコール・トム
上部に四面仏顔がある

アンコール・トム 環濠
アンコール・トム 環濠

◆バイヨン

 南大門を抜けてうっそうと生い茂るジャングルを走っていると、突然黒々とした岩山のようなバイヨンが現れます。バイヨンはジャヤヴァルマン7世によって12世紀後半に建立された仏教寺院で、アンコール・トムの中心にあり須弥山を象徴しています。二重の回廊、高さ43mの中央祠堂と16の塔堂からなりたっています。

 

バイヨン
バイヨン
 


バイヨン
チャンパとの戦いに向かう行軍

 第一回廊は東西160m、南北140mの壁面一面にレリーフが施されています。屋根は崩落しています。

バイヨン
チャンパとの水上戦闘
 
バイヨン
ジャヤヴァルマン7世
 
バイヨン
行軍の様子

バイヨン
デヴァター

バイヨン
デヴァター

 
バイヨン
デヴァター
アンコール・ワットより人間的な顔立ち


バイヨン
アプサラ(天女)


 バイヨン
バイヨン 第二回廊

バイヨン


バイヨン
クメールの微笑み
200リエル紙幣に描かれている

バイヨン
観世音菩薩の人面塔


 第二回廊を抜けて階段を昇ると中央祠堂を囲むテラスがあり、四面が観世音菩薩の人面塔が林立しています。人面塔はテラスに49基あります。


バイヨン
中央祠堂

バイヨン
中央祠堂

 バイヨン
人面塔
 
バイヨン
中央祠堂内部

バイヨン

 バイヨン


バイヨン
バプーオン

 バプーオン(Baphuon)は11世紀中頃にウダヤーディティヤヴァルマン2世によって建立されたヒンドゥー教寺院です。王宮広場の東楼門から続く空中参道は約200mあり、三重の回廊と須弥山を象徴した中央祠堂で構成されています。


アンコール・トム
王宮の塔門

アンコール・トム
ピミアナカス
 
 東西約600m、南北約250mの周壁に囲まれたなかに王宮があり、塔門やピミアナカス、男池、女池などが残っています。中心部にある小さなピラミッド型寺院のピミアナカスはスールヤヴァルマン1世によって11世紀初頭に建立された王専用のヒンドゥー教寺院です。西側の階段は手すりが付けられていて昇り易いです。上部は回廊を構成しており中心部に小さな祠堂があります。

アンコール・トム
象のテラス

アンコール・トム
ハスの花の象

アンコール・トム
王宮の塔門前
 
アンコール・トム
ライ王のテラス

 象のテラスはジャヤヴァルマン7世によって12世紀末に造営された建造物。王族が閲兵を行った場所です。高さ3m、長さ300m以上あります。
 
アンコール・トム
アンコール・トム 勝利の門

 勝利の門を出るとタ・ケウやタ・プローム等に行く小回りルートとなります。南大門と同じく上部には四面仏顔があります。