デリー空港から市内のホテルへ向かう行程でトラブルに遭うことが多く、インドで最初の難関になっています。例えば空港のプリペイド・タクシーに乗るとぼったくり旅行会社に連れて行かれ、高いツアーを斡旋されるという具合です。
　朝5時をまわり、エアポートメトロが何故か閉鎖中のためエアポートバスに乗りました。バス乗り場は空港建物を出た18番柱付近にあり、深夜は1時間毎に運行しています。バス運賃（75ルピー）はバス内で車掌に払います。早朝で道路がすいており所要40分でニュー・デリー駅東側に到着しました。バスを降りると早朝のデリーは肌寒く、殺伐・混沌としたニューデリー駅周辺の景観に不安と戸惑いを感じながら、大きなキャリーバッグを引きずっていきました。

　駅の向こうのメインバザール側へ抜けようと手荷物検査のＸ線装置前をうろうろしていたところ、そこにいた男に何処に行きたいか聞かれ、Arakashan通りと言うとその通りはフェスティバルで一切入れない（全てウソです）。旅行会社でホテルを紹介すると言ってきました。断ると、「You are crazy！俺の言ってることが理解できないのか。」と怖いぐらいに怒り出し、キャリーバッグを勝手に引っ張ってほとんど無理矢理オートリクシャーに乗せられました。そして旅行会社に連れて行かれ日本語を話せる人が出てきてホテルとツアーを斡旋されました。全てのホテルと飛行機は押えていると断固拒否して相手も諦めた様子。ここでやっと自分のホテルまでリクシャーで行ってくれましたが、リクシャー代金650ルピー（約1000円）とぼったくりな金額を請求されました。まぁ、これも授業料と思い払いました。ニュー・デリー駅では声をかけてくる輩には一切反応を示さず、一切無視するのがよいと思いました。

早朝 ニューデリー駅到着

デリーの街歩き

　ニュー・デリー駅近くのメインバザール（バハール・ガンジ）にはツーリストのためのホテル、レストラン、土産物屋、ツアー会社が軒を連ねます。街の様子は混沌としていて大勢の人が行き交うなかをリクシャー、車、バイクがごった返し、クラクションがけたたましく鳴り響いています。到着初日は混沌とした街の景観と人の嵐にとんでもないところに来たんだと思いましたが、１日経てばそれも慣れてインドを楽しめるまでになりました。
　12月〜1月のデリーは乾季にあたり雨はほとんど降りません。朝は靄が発生していることが多いです。朝夜は肌寒く上着が必要ですが日中は暖かくシャツ１枚でOKでした。両替についてはATMがメインバザールやArakashan通り等にあり、インド・ルピーを引き出すことができました。両替商も多数ありました。インドの町なかの移動はリクシャーが中心になります。原動機で引っ張るオートリクシャーと、自転車で引っ張るサイクルリクシャーがあります。乗車前に値段交渉をするようにしましょう。
　その他に気を付けておきたいこととして、声を掛けてくる旅行会社やガイドは相手にしない方がよいです。インドを歩いていると常に声を掛けられます。いったん反応するとやたらしつこくて時間と労力の無駄になることから、自分は全く無視するようになりました。