エローラ石窟寺院 T
Ellora 2015.1.11

[ NEXT ] [ HOME ]   


 

 エローラ石窟寺院はアウランガーバードより30Kmに位置し、34の石窟からなる石窟寺院群で、5世紀から10世紀の間に仏教、ヒンドゥー教、ジャイナ教の石窟寺院や修道院が造られました。1983年にはユネスコ世界遺産に登録されました。

 タクシー・ドライバーのスダカラ氏にホテルに迎えに来てもらい、朝8時に出発。ダウラターバードの城砦に10分ほど立ち寄った後、9時にエローラの駐車場に到着しました。
 駐車場でドライバーを待たし、1人エローラ観光に向かいます。遺跡入場料は250ルピー。観光所要時間は4時間30分ほどでした。アジャンターと同じく、1月だというのに日中は夏のような暑さで、薄手のシャツ1枚でOK。水分補給に水は必携です。観光には涼しい朝がお勧めです。



ダウラターバードの城砦



◆カイラーサナータ寺院(第16窟)

 エローラを代表する最大の石窟寺院。ヒンドゥー教の寺院です。巨大な岩山を奥行き81m、幅47m、高さ33mにわたって切り開き、驚嘆に値するのは、岩より彫り残した構造で寺院部分を造っていることです。8世紀中頃、ラーシュトラクータ朝の君主クリシュナ1世の命により、シヴァ神が住むとされるカイラス山(須弥山)をイメージして、100年の歳月をかけて造られました。


カイラーサナータ寺院

 巨大な岩山を切り開き、寺院部分を岩より彫り残した驚くべき構造です



 前殿と本堂
 シヴァ神が住むとされるカイラス山(須弥山)をイメージして造られている


本堂の塔 高さ33m


屋根部分の獅子像



 
ナンディー堂



カイラーサナータ寺院

 横の小路を登ると寺院裏側の崖の上に出る。ここからはカイラーサナータ寺院の全体を一望することが出来る



塔門(ゴープラム)



 中庭より前殿を見る
 中央の石塔はスタンバと呼ばれる 高さ17m



ナンディー堂と塔門を結ぶ空中回廊



 ナンディー堂 怒れるシヴァ神



ラーマーヤナの彫刻



 付属の小堂



本堂の裏側
岩盤が深く掘りおこされている



 基壇部分を象の彫刻が支える



前殿(左)とナンディー堂(右)



 階段より2階へ上る



前殿の内部

 奥に本堂の入口が見える。全て岩より彫り出して造られたのは驚きに値する



本殿のリンガ

 本殿の祠堂は子宮を表し、リンガ(男性器)はシヴァ神の象徴で、ヨニ(女陰)と結合しています。ヨニのでっぱりが北の方角を示す



 本殿2階の回廊

 垂れ下がった構造物はソーマスートラ。ヒンドゥー教の儀式でリンガにかけられた聖水はヨニからソーマスートラを伝って北側の外部に流れ出る



 細かい装飾



付属の小堂
本殿2階の回廊より見る



 付属の小堂
 基壇部分を象の彫刻が支える


 死神カーラを殺すシヴァ神

◆ ヒンドゥー教石窟群

 第13〜29窟までがヒンドゥー教石窟寺院で、7世紀頃から作られ始めました。第16窟のカイラーサナータ寺院を含め、彫刻が仏教に比べてダイナミックで個性的です。



第14窟 



 第14窟
 踊るシヴァ神



第14窟



 第14窟
 ヴィシュヌ神の猪神への化身



橋を渡って17〜34窟へ向かう



 第17窟 本堂



第17窟 ガネーシャ



 第17窟 女神ドゥルガー
 シヴァ神の神妃



 第21窟
 カイラーサ山を揺するラーヴァナ



第21窟 シヴァ神とパールヴァティー



 第21窟 外観


 第29窟はデゥマル・レーナ(Dhumar Lena)とも呼ばれ、第16窟のカイラーサナータ寺院につぐ大きさで見所の1つです。少し離た場所にあるのでチャーターしたタクシーに頼んで訪れました。



第29窟 入口



 第29窟
 アンダカを殺めるシヴァ神。とてつもなく恐ろしい形相



第29窟 カイラーサ山を揺らす魔王ラーヴァナ



第29窟



 第29窟 シヴァとパールヴァティーの結婚



リンガを祀る祠堂



 リンガ


  j[ NEXT ] [ HOME ]