ロワール古城
Loire 2000.10.3〜10.7  


 10:18カルカッソンヌを出発し、ボルドーでTGV・アトランティック線に乗り換え、16:29トゥール(Tours)に到着しました。トゥールはロワール古城観光の拠点です。

 ロワール古城はロワール川沿いのオルレアンからアンジェまでの220km余りに点在し、目ぼしいものだけで大小80もあります。そのほとんどが交通の便の悪い場所にあり、鉄道やバスなどの公共機関を利用するのも一つの方法ですがローカル線につき本数は少なく不便です。トゥールやパリ発着のバス・ツアーを利用すると経済的に効率良く周れます。
 私はレンタカーを選択しました。車で周るほうが自由が効くし、面白そうだと思いました。トゥールのHERTZで2日間レンタカーを借り、代金はエコノミーMT車・保険料込みで855.95FF(12,564円)でした。保険はフル・プロテクションで加入。国際運転免許証は事前に用意していました。
 フランスは右側通行です。運転はすぐ慣れますが油断は禁物です。ここは見知らぬ外国ですし、事故ったときはしゃれになりませんから。冷静に自分のペースを保って運転するように心がけました。フランス人は結構スピードを出します。一般道を時速80〜90kmで走りましたが、後ろからプレッシャーをかけられた後、ビュンビュン抜かされました。前の車に追いつくことは一度もありませんでした。
 最初は時間の限り多くの城を見ようと思っていましたが、城も主要なものを3〜4つ見れば飽きてしまいます。結局シュノンソー、シャンボール、ブロア、シュヴェルニーの4つしか見ませんでした。

シュノンソー城
(Chenonceau)

 トゥールから迷いながら1時間余りで到着しました。列車やバスで行くことも出来ます。車を停めて深い森を抜けると、川に浮かんだシュノンソー城の優美な姿が目に飛び込んできます。城もさることながら庭園もまた美しい。城への入場料は50FF。
 この城は6人の女性が城主だったことから「六人の婦人の城」と呼ばれます。その中で国王アンリ2世の愛人ディアーヌ・ド・ポアチェと、名門メディチ家出身の正妻カトリーヌ・ド・メディシスを抜きにしてこの城は語れません。ディアーヌは20歳も年上ながらアンリ2世の寵愛を受けシュノンソー城を与えられましたが、アンリ2世の突然の死とともにこの城はカトリーヌに奪い返されました。


シャンボール城(Chambord)

 シュノンソーから2時間余り、迷いに迷ってシャンボール城に到着しました。この付近に鉄道は無く、この城に来るにはバスか車を利用するしかありません。城への入場料は40FF。
 ソローニュの延々と続く深い森を走り抜けると、壮麗なシャンボール城が姿を現します。国王フランソワ1世の命により建てられたこの城は、レオナルド・ダ・ヴィンチも設計に加わったとされます。1981年には世界遺産に登録されています。
 シャンボール城は実に壮大な城です。外観の壮大さでは、今まで見てきた城や宮殿のなかでもトップクラス。城の内部はまさに迷宮。部屋は全部で440もあります。天守の中央にある螺旋階段は、人がすれ違わないで昇り降りできる構造になっています。

 


ブロア城
(Blois)

 ブロア城はロワール屈指の名城です。ブロアは結構大きい町で、城はその高台にあります。列車で行くことも可能。城への入場料は35FF。
 この城で有名なのはド・キーズ公暗殺事件です。キーズ公に王位を脅かされたアンリ3世は、母后カトリーヌ・ド・メディシスと謀ってキーズ公暗殺をくわだてました。野心満々のキーズ公は20人の刺客の手により弟とともにあっけない最後を遂げました。フランソワ1世階段3階の部屋でのこと。

 



シュヴェルニー城

 完成したのは1634年。この城を建てたシュヴェルニー伯爵の子孫が住んでいます。内部には見事なタピストリーや絵画が飾られています。城への入場料は35FF。


 

パリより帰国

 トゥールからTGVに乗り、時速300kmであっという間にパリ・モンパルナス駅に到着しました。今まで田舎を旅行していたので、人で混みあうパリは疲れました。


パリ・モンパルナス駅


凱旋門からの眺め

 

 

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