ナポリの夜
夕食をとるため、スパッカナポリにあるレストランに出掛けることになった。ナポリの夜は一種独特のものがある。道は細く古ぼけた建物が頭上を覆い、街灯も少なく真っ暗でゴミが散らかり放題である。雰囲気は大阪の西成を巨大にしたような、悪の巣窟といった感がある。こんなところを歩いていけるのかと、かなり不安になる。
しかし、次第にその混沌としたナポリの夜が美しいと思えてくるのである。路地の一つ一つが薄暗く光りだされ、スパッカナポリでは急に視界が開けたかと思うと、ライトアップされた教会や尖塔が現れ神秘的である。
町中は若者が乗るバイクがクラクションを鳴らしながらビュンビュン走り、人々は深夜遅くまで騒いで楽しんでいる。
レストラン ポルタルバ(Port'alba)
手頃な料金で美味しい。夕食に2人で行き、スパゲティ・ボンゴレ、ピッツァ・ペスカトーレ、魚介類のフリッター、ケーキ、ミネラルウォーター、白ワイン1/2を頼み、6万8,400Liraだった。スパゲティ・ボンゴレはイタリアで幾度か食べたが最高だった。
店の前にテーブルが並べられていて、ナポリの喧騒を味わいながら食事できる。
TEL 081-459713
Via Port'Alba,18-NAPOLI
ナポリでの両替
ナポリ中央駅乗車券売り場横にある銀行で両替したとき、手数料が11.9%と高く現金1万円を両替して15万5,300Liraだった。同じ1万円がバーリ中央駅で17万2,130Liraだったのと比べると損をした気分になった(後のローマ両替商では17万4,000Lira)。3年前ナポリに来たときも、銀行が閉まっていたので両替商で両替したのだが、詐欺のようなレートだったのを憶えている。
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