パトラからイタリアへ
Patra 2001.7.5〜7.6  

パトラに向かう列車の旅

 アテネを後にし、鉄道でパトラに向かう。パトラからフェリーでイタリアへ渡るためである。
 アテネにはラリッサ駅とペロポネソス駅の2つの国鉄駅がある。テッサロニキや東ヨーロッパ方面へはラリッサ駅から、ペロポネソス半島へはペロポネソス駅から路線が延びている。これら2つの路線は路線幅が異なり、ともにピレウスを起点とする。
 小ぢんまりとしたペロポネソス駅を出発し、約3時間半で港町パトラに到着する。列車は美しい海岸線を眺めながら、非常にゆっくりとした速度で走る。少々退屈な列車の旅である。途中、コリントスでは大地を切り裂いたかのようなコリントス運河の上を渡る。


イタリア・バーリへのフェリー

 パトラに到着すると、フェリー乗り場に向かう道沿いの旅行代理店でイタリア・バーリ行きのフェリー(SUPERFAST FERRIES社)を手配した。パトラからはイタリアのバーリやブリンディシ、アンコーナへ向かうフェリーが出ていて、フェリー会社も数社ある。下記にSUPERFAST FERRIESU号の一人あたり料金(Low Season)を示す。
 ・デッキ 14,400Dr
 ・シート 19,400Dr
 ・キャビン(A2・インサイド) 40,000Dr
 ・キャビン(A2・アウトサイド) 49,500Dr
 ・キャビン(LUX・アウトサイド) 68,100Dr
上記料金には出国税も含まれる。

 私は少々値が張るが、「A2・アウトサイド」を手配した。旅行代理店で手配が済むと、港ターミナルにあるSUPERFAST FERRIES社デスクでチェックインを行い、いよいよ船に乗り込むわけである。船のレセプションでキャビンのキーをもらい、キャビン室内へと案内される。キャビン室内は2段ベッドにエアコン、トイレ、シャワー装備で非常に快適だ。アウトサイドなので小さな窓が付いていて海が見える。しかしアウトサイドにこだわることなく、インサイドの部屋でも十分であると思う。
 フェリーは18:00に出航し、イグメニッツァを経由して翌朝8:30にバーリに到着する。約15時間の船旅である。ギリシャとイタリアでは時差が1時間ある。

 デッキに出るとバックパッカーが大きな荷物を持って占拠していた。プールでは泳いでいる人もいる。バールでは美味しそうなギロがぐるぐると焼かれている。やがて日が傾き、辺り一面は葡萄色に染まる。
 夜も更けると急に冷えこんでくる。デッキの上は風が強く、7月といえど寒い。バックパッカーは毛布に包まって寝ていたが、デッキで寝るには根性が必要だ。
 船内は日本円の両替が出来ないが、全ての店でカードが使える。


夕暮れのイオニア海


キャビン室内


 

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