故宮博物院
中国4000年の文化と芸術の粋を集めた台北必見の博物館です。蒋介石率いる国民党が台湾に逃れる際に、北京・紫禁城にあった大量の収蔵物を厳選して台北に移したのが始まりです。65万点にも及ぶ収蔵品を誇り、世界四大博物館の1つに数えられます。
収蔵品として翠玉白菜(白菜とキリギリスの彫刻)や肉形石(豚の角煮)が有名です。一番驚いたのが彫象牙透花人物套球です。象牙の一本彫りで、直径11.7cmの球のなかに透かし彫りが施された21層の球が入っていて、それぞれが回転するようになっています。とても精巧に出来ています。他にも象牙の作品が多数ありましたがどれも美しかった。ここ故宮博物院は彫黄楊木搔背羅漢(背中をかく羅漢)や雕橄欖核舟(オリーブの種の船)のように、虫眼鏡で見なければいけないほど小さくて精巧なものや、他の博物館にないユニークなものが多いと思いました。午後13時に入場したときは大変混雑していましたが、夕方になると人ごみも一段落し、じっくり見ることができました。残念ながら博物館内は写真撮影禁止です。 |