ヴェネツィア
Venezia 1998.4.25〜4.27  
 
 フィレンツェ中央駅から列車に乗り、2時間半でヴェネツィア・メストレ駅に停車。ここから列車は海を渡ってラグーンの中を走り、15分でヴェネツィア・サンタ・ルチア駅に到着しました。
 ヴェネツィアは世界で最も特異で魅力的な町です。水の都、アドリア海の女王とも呼ばれます。ラグーンの上に建設された177の運河と118の島、その間を400の橋が結んでいます。町のなかは車は通ることはできす、徒歩か船のみです。迷路のような複雑な路を歩いていると、必ずといっていいほど迷ってしまいます。

 ヴェネツィア共和国1000年の歴史は栄光と波瀾に満ちています。ローマ帝国崩壊後、異民族の侵入によりヴェネツィア人の祖先はこの場に落ちのびて町を建設しました。ラグーンの水の砦に守られたヴェネツィアは、東方貿易と強大な海軍力を背景に東地中海一の海洋国家に発展しました。多くの植民地を獲得し、第4回十字軍遠征ではビザンチン帝国の首都・コンスタンティノープルを占領します。その後オスマン・トルコとの戦争、新航路の発見等で緩やかな下降線をたどり、ナポレオンの侵入によって共和国は終焉を迎えました。塩野七生著「海の都の物語」が詳しく書かれていて面白いです。


夜明けのサン・ジョルジョ・マジョーレ島

 誰も歩いていない早朝のヴェネツィアは違った側面を見せます。教会の鐘がいっせいに鳴り響き、夢のようでした。


ドゥカーレ宮殿



ドゥカーレ宮殿

 サン・マルコ広場にある、ヴェネツィア共和国総督(ドージェ)の政庁。武器庫、裁判所、牢獄を兼ねる。現在ではヴェネツィア映画祭の会場になっています。内部はキンピカで豪華絢爛。数々の絵画で飾られ、その中でもティントレットの「天国」は世界最大の油絵といわれています。
 
ドゥカーレ宮殿の裁判所から溜息の橋を渡ると牢獄になっています。囚人がこの橋の窓から外を見て溜息をついたと言われます。



溜息の橋


観光客で溢れ返っています。



サン・マルコ寺院

 福音書著者の一人である聖マルコを祀る寺院。アレキサンドリアにあったマルコの遺体を持ち帰り、ヴェネツィアの守護聖人とした。 内部は一面に金のモザイクが施され、煌やかで神聖な空間。2階にある4頭の青銅馬像はコンスタンティノープル占領時に略奪したもの。


鐘楼からの眺め

 サン・マルコ広場にある鐘楼はエレベーターで上れます。ここから眺めるヴェネツィアの町は素晴らしいです。


サン・ジョルジョ・マジョーレ島と、その向こうはリド島


リアルト橋

 ゴンドラやヴァポレットが行きかい、レストランや魚市場が立ち並びとても賑やか。ここからサン・マルコ広場まではヴェネツィアン・ガラスや工芸品等の土産物屋、ブランド店がひしめきウィンドウショッピングも楽しいです。
 リアルト橋近くの
レストラン・マドンナ(Madonna)で夕食をとりました。本当においしく値段も手頃。お客さんで一杯で、長蛇の列ができてました。イカ墨のスパゲッティやヒラメのムニエルは絶品でした。


大運河 リアルト橋より



裏通りの運河



溜息の橋


 観光中心地から離れた裏通りの運河や路地こそヴェネツィアの本当の魅力があります。




夕暮れの運河


大運河 スカルツィ橋より

 

 

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