トルファン T
吐魯蕃 Tu lu fan 2006.7.26

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 8:30北京空港を出発し定刻通り12:30にウルムチ空港に到着。タクシーでウルムチの南バスターミナルに向かい、トルファン行きバスチケットを35元で購入。チケット売場では並んでいても平然と横から割り込んできます。カウンターに肘をついてブロックしなければいけません。15:15ウルムチを出発。トルファンまで2時間半かかります。しばらく走り風力発電機が林立するエリアとなりました。何百もの巨大な発電機が整然と回っている光景は見ごたえがあります。そして見渡す限り荒涼とした荒地が広がる風景となりました。その大地を道が真っ直ぐに延びていて、いかにも大陸的な風景です。トルファンには予定より少し遅れ18:00に到着しました。


ウルムチ
ウルムチ南バスターミナル


トルファン市街
トルファン市街


 トルファンはシルクロードのオアシス都市で多くの見所がありゆったり落ち着ける町です。日中はものすごく暑いです。日差しも強烈です。そのため火州と呼ばれています。街中は開けていますが、町から離れたウイグル人集落に入るとそこは中国とは全く別の国にいるようでした。トルファンは北京から遠く離れているにも関らず北京時間と同じで、この時期だと夜は10時ぐらいまで明るいです。日が落ちるとすごしやすくなり、高昌路の文化旅游広場あたりは夜遅くまで屋台が開かれて賑わいます。


トルファン・ツアー

 ホテル(緑州賓館)にチェックインしてまもなく、ホテルのロビーでガイドより1日ツアー(80元)を誘われOKしました。ガイドはママト氏といい、日本語ペラペラの自称・安岡力也風の中年男性です。ママト氏はウイグル人でバスターミナル内に小さな事務所を構えています。
 1日ツアーのミニバスは翌朝9時にホテルまで迎えに来ました。アメリカ人学生の男女を含めて計5人でした。コースは火焔山→高昌故城→吐峪溝→交河故城と回りました。
 1日ツアーで回っていないところがあるので、翌日に350元で車をチャーターしました。コースはベゼクリク千仏洞→アスターナ古墓群→カレーズ民俗園→ウイグル古村→交河故城→蘇公塔と回りました。1日ツアー、車チャーターのいずれも施設入場料は自己負担です。


蘇公塔

 1779年にトルファン郡王スレイマンが父オーミン・ホージャのために建てたモスクです。モスク内はちょうど礼拝が行われていて、異教徒である私には近寄りがたい雰囲気がありました。


蘇公塔
蘇公塔

蘇公塔
蘇公塔


蘇公塔


カレーズ民俗園

 カレーズ(地下水路)を観光用に整備したもの。カレーズのしくみが分かりやすく展示されています。ほとんど雨が降らず酷暑で乾燥したトルファンに水が豊富なのは古来よりこのカレーズが機能しているからです。天山山脈の水脈から竪坑づたいに横穴を掘り、町まで水を通しているのです。トルファン全体で1200以上のカレーズがあり、総延長は5000km以上にも達していると言われます。まさにトルファンの生命線なのです。


カレーズ民俗園
カレーズ民俗園

カレーズ民俗園
カレーズ(地下水路)

カレーズ民俗園

カレーズ民俗園
 カレーズの水は冷たいです。そういえばホテルの水やブドウ棚に引かれている水も冷たかったです。

火焔山

 トルファンの東西100kmに連なる山脈のことで、山肌が燃えているように見えることからこの名があります。トルファンから車で30分ほど走ると左側に火焔山が見えてきます。途中の景色は地平線まで見渡す限り何もない荒地が広がっています。


火焔山
火焔山の入場施設
 火焔山の入場施設(20元)はツアーで必ず訪れる場所で、ラクダに乗って記念撮影するだけなので入場しませんでした。駐車場は高い塀で囲まれていて、わざわざ火焔山を見えにくくしてあります。こんなところに入場しなくても火焔山はいたるところから見えるのです。

火焔山
アスターナからの火焔山

ベゼクリク千仏洞

 6世紀の麹氏高昌国期より9世紀の高昌ウイグル帝国期に作られた仏教石窟遺跡です。トルファンの北東38km、火焔山を山越えする途中にあり、トルファンから車をチャーターして約1時間で着きました。石窟壁画はイスラム教が浸透するとともに破壊され、残った壁画も列強諸国・探検隊に持ち去られるなどして現在は殆どが失われています。向かう道中の火焔山の風景が素晴らしかったです。


ベゼクリク千仏洞
ベゼクリク千仏洞

ベゼクリク千仏洞

ベゼクリク千仏洞

火焔山風景
ベゼクリク千仏洞に向かう途中の火焔山風景


1日350元で車をチャーター
1日350元で車をチャーター