(トゥルッリの由来)
15〜16世紀頃、この地方の領主が所領内に建物を建てるのを禁じた。そこで農民たちは、管理人が来たらすぐに取り壊しができるよう、土台も骨組みも無く、「キアンカレッレ」という平たい石を円錐状に積み上げただけの小屋を作るようになったのが始まりである。後にブルボン家のフェルディナンド4世が視察に来たとき、すっかりこれらの家々が気に入ってしまった。以後はこの家のみを建てるように命じ、村をアルベロベッロ(美しい木)と名づけた。
トゥルッリが集中するアルベロベッロ旧市街は、リオーネ・モンティ地区とアイア・ピッコラ地区に分かれている。リオーネ・モンティ地区は1000のトゥルッリにみやげ物屋が並び、すっかり観光地化されていて生活感がない。みやげ物屋の前を通るたびに声をかけられ、落ち着いて見学できない。
アイア・ピッコラ地区は400のトゥルッリが存在し、実際に住居として使っていて生活の場としてのトゥルッリが見られる。
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