アルベロベッロ
Alberobello 2001.7.6

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 イタリアのアルベロベッロはとんがり屋根のトゥルッリで有名な町で、世界遺産にも登録されている。バーリからは私鉄Sud-est線に乗り、約1時間30分で到着する。私鉄Sud-est線はバーリ中央駅の正面入口から入って一番向こう側にホームがあり、切符売り場もそこにある。
 バーリを出発してしばらく経つと、車窓から見る田園風景の中にぽつりぽつりとトゥルッリが見え始める。


アルベロベッロ
リオーネ・モンティ地区のトゥルッリ


(トゥルッリの由来)

 15〜16世紀頃、この地方の領主が所領内に建物を建てるのを禁じた。そこで農民たちは、管理人が来たらすぐに取り壊しができるよう、土台も骨組みも無く、「キアンカレッレ」という平たい石を円錐状に積み上げただけの小屋を作るようになったのが始まりである。後にブルボン家のフェルディナンド4世が視察に来たとき、すっかりこれらの家々が気に入ってしまった。以後はこの家のみを建てるように命じ、村をアルベロベッロ(美しい木)と名づけた。

 トゥルッリが集中するアルベロベッロ旧市街は、リオーネ・モンティ地区とアイア・ピッコラ地区に分かれている。リオーネ・モンティ地区は1000のトゥルッリにみやげ物屋が並び、すっかり観光地化されていて生活感がない。みやげ物屋の前を通るたびに声をかけられ、落ち着いて見学できない。
 アイア・ピッコラ地区は400のトゥルッリが存在し、実際に住居として使っていて生活の場としてのトゥルッリが見られる。


アルベロベッロ
アイア・ピッコラ地区のトゥルッリ
生活感が漂う

 アルベロベッロ
リオーネ・モンティ地区全景
ポポロ広場からの眺め


アルベロベッロ

アイア・ピッコラ地区のトゥルッリ


アルベロベッロ

アルベロベッロ

アルベロベッロ
サンタ・メディチ教会

 アルベロベッロに正午過ぎに到着したのが、町はシエスタの真最中で、歩いている人もまばらであった。夕方5時を過ぎてようやく店が開きだし、町は活気を取り戻す。

 夏の南イタリアの暑さは半端ではなく、日中の町歩きは少々バテてしまう。我々観光客もシエスタにあわせて日中はホテルで昼寝でもし、夕方涼しくなってから観光するのがいいかもしれない。